中村時広

昭和35年1月25日生まれ
趣味/読書、スキー、バドミントン
尊敬する人/福沢諭吉
座右の銘/至誠通天

【中村時広事務所】

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DJ中村時広 FM愛媛/えひめ・熱中・夢中人! 南海放送ラジオ/おーい中村さん!

7月11日放送分 感動物語「Bad Day」

 今週も先週に続きまして愛媛県の昨年度に実施した事業、「愛顔感動ものがたり」の入選作朗読をお送り致します。 この事業では、人それぞれの人生における愛顔に繋がる感動的なエピソードを、800字以内の文章で募集しました。 新井満さん、紺野美沙子さん、水城奈々さんらの協力を得て、今年1月に表彰式を実施、会場を埋め尽くした県民の皆さんを感動の世界へ誘うこととなり、事業の継続が決定、今年も7月末まで作品を募集中です。
 それでは今週は、地元愛媛県の高校生、三好洋平君の作品「Bad Day」をお届けします。お聞き下さい。
 私は中学生の頃、まるで習慣のようにいつもいつもいじめられていた。 事あるごとに私の所為にされ、担任の先生に言いたかったが、その後の自分がどうなるかを考えてしまい、相談することができず、時には明日が来るのを恐れていたこともあった。  ある時、私のクラスの先生が、家からミュージックプレイヤーを持ってきて、休み時間に、ある一曲の洋楽を大音量で流し始めた。 クラスメイトは、静かに本を読ませて欲しいと言っていたが、音楽好きな私にとっては気にしないどころか、それを楽しみにしていた。 それを見た先生は、 「以前はとても落ち込んでいるように見えたが、最近は君の笑顔をよく見ることができて嬉しいよ。」と言った。しかし、私は素直に喜べなかった。 すると先生は、 「良いことを教えてやろう。休み時間に流しているあの曲にはな、『今日は本当に悪い日だった。明日に期待しよう』ってフレーズがあるんだ。なぜあんなにも暗い顔をしていたのかを言いたくないのなら無理に言わなくてもいい。何か嫌なことがあったのなら、パパっと忘れて笑顔になってみろ。そうすれば少しは気分も変わる。」と言ってくれた。 それからは、いじめられる頻度は変わらなかったが、明日を恐れることはなくなった。
 それから二年がたち、高校生になると、私は誰からもいじめられることなく、いじめを忘れるための笑顔ではない本当の笑顔を浮かべられるようになったが、私を救ってくれたあの曲のタイトルを聞くことができず、その先生は別の学校へ異動してしまったので、そのことだけが胸に引っ掛かっていた。  つい最近、英語担当の先生が、良い曲を見つけたから聞いてほしいと言って、曲を再生し始めた。『あの曲』だった。私は授業中にも関わらず大泣きしてしまった。 あの先生に今なら言える。本当にありがとう。私は今、『悪い日』など無く、笑顔でいます、と。