中村時広

昭和35年1月25日生まれ
趣味/読書、スキー、バドミントン
尊敬する人/福沢諭吉
座右の銘/至誠通天

【中村時広事務所】

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DJ中村時広 FM愛媛/えひめ・熱中・夢中人! 南海放送ラジオ/おーい中村さん!

災害支援2

 先週に続きまして、災害被災地支援についてお話いたします。先週は愛媛県と県下市・町が協力して行っている人的支援、物資提供についての概要をご紹介させて頂きました。
 今回は実際に経験した支援現場の悩みについて、触れさせて頂きたいと思います。被災地の現場の状況を無視して、支援する側の感情だけで動くことは新たなる混乱を現地にもたらすことになります。物資については受け入れ態勢が整わない内に送ると、被災者に届けることができないだけでなく、物資の保管や仕分けで現地の余計な負担の原因となってしまいます。
 例えばニュースの中で、「寒いので困っている」という避難者の声が流れると、見ていた人は「毛布や厚着を送ってあげよう」と思うのは当然だと思います。しかしながら、場合によっては既に現地の災害本部には防寒用具が山積みになっていることもあります。本部から避難所への輸送手段が確保できていない場合に、こうしたミスマッチが起こるのです。各自治体では現地と常に連絡を取り合って、輸送や必要品目の情報をキャッチしながら送っていますので、個人の提供については住んでいる市町村の呼びかけに基づいて行って頂くと確実です。
 悲惨な現場のシーンを見て、「現地でボランティア活動をしたい」と思う方も少なくないと思いますが、これまた態勢が整わない内に現地入りすると、手持ち無沙汰でウロウロするということにもなってしまいます。ましてや今回の場合、燃料不足で立ち往生するリスクもありました。また瓦礫や土砂の撤去も、素人で手が付けられるレベルではありません。二次災害に巻き込まれるリスクも高いのです。現在あるボランティアのニーズは、避難所における介護やヘルパーといった限定的なものです。県外からの一般ボランティアが入る時には、現地の情勢把握が不可欠です。
 避難者の受け入れも難しい課題です。どこの地域でも「困っている時こそ救いの手を」ということで、大勢迎えたらいいと考えられる方が多いと思います。これもやはり被災者の方々の心情を十分に尊重して進めなければ、押し付けになってしまいます。愛媛県では福島県に対し、バスによる愛媛県への足の確保も含めて受け入れの気持ちをお伝えしましたが、「故郷に戻りたい、戻るためにもできるだけ近くにという声が圧倒的であり、最後の最後にお願いするかもしれません」とのことでした。もちろん、いつでも受け入れられるよう、準備だけはしています。さじ加減の難しいところです。
 福島県からは健康相談と放射能測定チームの派遣要望が寄せられましたが、正直言って各県とも、同県への職員派遣に慎重でした。しかしながら、愛媛県では派遣職員の意思確認、放射能計測器の個別携帯、チーム毎に原子力センター職員配置、帰還決定についての裁量権付与を条件にして、現地に飛んでもらっています。
 被災者支援の難しさを痛感した一ヶ月でしたが、その中で腹立たしかったのが国会議員の行動です。
国難とも言える状況にもかかわらず、選挙区での会合優先で帰ってきます。
そして街頭募金などで自らをアピール、「あなたたちは他にやるべきことがあるでしょう」と言いたい。
 こんな時に地元にいる国会議員は、いざという時、何の役にも立ちません。