中村時広

昭和35年1月25日生まれ
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ダイアリー

伊方原発に関するメッセージ 平成25年(2013年)

2013年6月28日

伊方3号機燃料への異物付着及びその通報遅れに対する再発防止策の報告について

昨日、伊方3号機燃料への異物付着及びその通報遅れに対する再発防止策について、四国電力から報告がありましたので、ご報告させていただきます。

伊方原発での正常状態以外の全ての事態を四国電力が県及び伊方町に速やかに通報連絡し、県がランク分けして公表するという「愛媛方式」は、県民と四国電力との信頼関係の根幹をなすものであり、東日本大震災以降、その徹底を再三要請してきたにもかかわらず、今回こうした事態が起こったことは、今まで築き上げてきた信頼関係を根底から崩壊させかねないもので、誠に遺憾であり、私自身どうしてこのようなことが起きたのかという思いが強くありました。

このため、直ちに厳重注意するとともに、今回の事態の原因を詳細に調査解明し、徹底した再発防止策を講じるよう、四国電力に強く要請していたところですが、昨日、千葉社長から、県民の皆様へのお詫び、そして原因と対策について報告を受けました。

四国電力では、通報遅れの原因として、燃料に損傷はないという技術的な側面のみで判断し、異物付着が正常状態以外の事態との認識がなされなかったこと、また、異物付着の事象について、現場から管理職に報告されていたにもかかわらず、正常状態以外の事態との認識に至らなかったことから、「異常通報連絡制度に対する認識不足」、「管理職等によるチェック機能の不全」であるとしています。

これに対する今後の対策は、

  • 伊方原発現地に新たに通報連絡統括監として専任の所長代理を増員のうえ配置し、通報に関する体制の強化及び責任の所在の明確化を図る
  • 発電所と原子力本部、本店が参加するテレビ会議「通報連絡情報共有会議」を新設し、事象の有無にかかわらず毎日開催して、発電所でのさまざまな事象に対するチェック機能を強化する

としており、週明けの7月1日からこの新体制をスタートさせるとするものです。

また、これに加えて、

  • 通報連絡に携わる技術系課長以上の所員への教育・訓練
  • 担当課長から通報連絡責任者への連絡経路を異常時措置連絡要領に明確化
  • 研修やセミナー等により、異常通報制度による情報公開意識の更なる向上

を行うことにより、社を挙げて徹底した意識改革に取り組むとしています。

これらの対策は、四国電力が今回の事態の深い反省と詳細な分析のうえで、高いレベルでの責任体制を明確にするとともに、複数の機関によるチェック体制を強化するなど、再発防止に向けた実効性のある一定の体制が整えられたものと評価しております。

しかし、信頼回復を確実なものとするためには、本対策が、協力会社も含め発電所で働く全ての関係者に徹底され、継続して意識向上が図られることが極めて重要であり、「愛媛方式」が信頼関係をつくり上げていくための基礎であるという認識のもと、引き続き、不断の取り組みを行うよう強く要請いたしました。

また、原子炉内への異物の混入についても、あってはならないことであり、通常は考えられないことから、徹底した原因究明と再発防止を求めていたところです。

四国電力では、異物混入の原因として、一次冷却水系統の弁点検等の際に、最終確認用点検工具の保護等のために使用したポリエチレンテープが剥落し、系統内に残留したためとしています。原子炉内など一次冷却水が流れる系統は、通常、運転時には、閉鎖系なので、異物混入の恐れはありませんが、点検時には、配管や弁等が開放されるため、その時に異物が混入した場合には、運転に伴って、他の箇所に流される可能性があり、今回、系統内に残留したテープが、水流により移動して燃料に付着したと推定しています。

この対策として、

  • 点検工具等へのテープの原則使用禁止
  • やむを得ずテープを使用する場合の点検前後の確認
  • 異物混入防止の重要性に関する教育の徹底

などを実施し、一次冷却水系統への異物混入の再発を防止するとしています。

また、今回異物が付着した燃料は、異物を取り除き、安全性が確認されるまで使用しないとの報告を受けましたので、了解しましたが、こちらについても対策の徹底を求めました。

なお、今回の事態について四国電力では、上記のような対策に先立ち、発覚後直ちに、千葉社長が伊方発電所において直接発電所所員に訓示するとともに、関係者を処分するなど、重大な問題として強く認識され、調査等に当たってきたものと受け止めていますが、四国電力には、今回の報告で終わりではなく、これをスタートとして、二度と通報遅れや異物混入という事態を引き起こすことのないよう、徹底した取り組みを求めました。今後の同社の対応をしっかり確認してまいります。