中村時広

昭和35年1月25日生まれ
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伊方原発に関するメッセージ 平成23年(2011年)

2011年8月12日

伊方1号機の原子炉容器の監視試験片の取出しの前倒し、及び県への速やかな報告の徹底に係る要請について

伊方原発に関して、本日、四国電力の柿木原子力本部長に要請しましたので、ご報告させていただきます。

原子力発電所の原子炉容器は鋼鉄でできていますが、鋼鉄をはじめとした金属材料は中性子を受けると、金属が もともと持っている破壊に対する強さ(粘り強さ)が低下します。これを中性子照射脆化(ぜいか)といい、粘り強さが低下する温度を脆性遷移温度(ぜいせい せんいおんど)と言います。

この粘り強さの低下は、万が一の事故時に、高温の原子炉に冷却水が注入され、原子炉容器が急冷された時の原子炉の健全性に影響があるそうです。

このため、原子力発電所では、運転開始前に、あらかじめ原子炉容器と同じ材料で作った試験片を、原子炉内に装着しておき、この試験片を計画的に取り出して試験等を行い、脆性遷移温度の変化を確認しています。

伊方原発1号機と同型の加圧水型で、運転開始が2年ほど早い九州電力玄海原発1号機では、平成21年4月に 4回目の取り出しを行い、試験した結果、脆性遷移温度が急上昇していることが確認されました。この原因は究明されていませんが、製造過程上の欠陥の可能性 を示唆する報道もなされています。

伊方原発1号機は、これまで3回の試験を行いましたが、これまで異常な値は確認されておりません。また、本 県の伊方原発環境安全管理委員会委員の九州大学渡邉准教授によれば、玄海1号機に比べて鋼材中の銅等の不純物濃度が低く、同じことが起こるとは考えにくい とされています。しかしながら、県民の皆さんの安心を確保するためにも、現在平成28年頃に予定されている試験片の取り出しを、前倒しして実施するよう要 請いたしました。原子力本部が高松から松山に移転し、すぐ来ていただけるという体制もできましたので、できるだけ速やかに回答をいただけるものと思いま す。

また、本日、「伊方原発で16の機器が点検漏れ」との報道がありました。これは、原子力安全・保安院が調査 し、その確認した結果を原子力安全委員会へ報告し、公表したものですが、四国電力から県へ報告がありませんでした。この事態は大変遺憾に思っています。安 全協定に基づく報告対象ではありませんが、3月の福島原発事故以降の問題でもあり、そして、こうしたことが起こったら速やかに県に報告があってしかるべき と考えています。信頼関係を構築していくうえで大事な問題ですから、二度とこういうことが起こらないように強く要請させていただきました。「報告遅れは信 頼に亀裂が入り、隠蔽は信頼が木っ端みじんに吹っ飛ぶ」ということを現場にもう一度再徹底するよう強く申し上げさせていただきましたので併せてご報告申し 上げます。