中村時広

昭和35年1月25日生まれ
趣味/読書、スキー、バドミントン
尊敬する人/福沢諭吉
座右の銘/至誠通天

【中村時広事務所】

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ダイアリー

2011年3月22日 「東北・関東大震災に際してメッセ−ジ3」

震災から3週間が経過しましたが、被害の大きさゆえに被災地ではいまだに復興の目途も立たない状況が続いています。他地域からの長期にわたる支援が必要とされていることは言うまでもありません。一方で、現地ニーズに沿った的確な対応も求められています。
 物資については受け入れ態勢が整わないうちに送ると、被災者に届けることができないだけでなく、物資の保管や仕分けで現地の余計な負担の原因となってしまいます。
 例えばニュースの中で、「寒いので困っている」という避難者の声が流れると、見ていた方は「毛布や厚着を送ってあげよう」と思われるでしょう。しかしながら、場合によっては既に現地の災害本部に防寒用具が山積みになっていることもあります。本部から避難所への輸送手段が確保できていない場合に、こうしたミスマッチが起こります。各自治体では現地と常に連絡を取り合って、輸送状況や必要品目の情報をキャッチしながら送っていますので、個人からの物資提供については、県・市・町の呼びかけに基づいて行っていただくと確実です。
 悲惨な現場のシーンを見て、「現地でボランティア活動を」と思う方も少なくないと思いますが、態勢が整わないうちに現地入りした場合、活動の場を見つけることも困難です。ましてや今回は、燃料不足で立ち往生するリスクもありました。がれきや土砂の撤去も、とても素人が手を付けられるレベルではありません。二次災害に巻き込まれるリスクも高いのです。
 現段階でのボランティアニーズは、避難所における介護やヘルパーといった限定的なものです。県外から一般ボランティアが入る時は、現地の情勢把握が不可欠となります。愛媛県では、時期を見て愛媛県社会福祉協議会及び市町社会福祉協議会が窓口を設置して、ボランティア登録をさせていただく予定です。そして被災地の要請に基づいて呼びかけさせていただき、必要に応じて現地入りのためのバスなどを手配する予定です。
 避難者の受け入れも難しい課題です。「困っている時こそ救いの手を」という気持ちで、大勢迎えられたらと考えられる方も多いのではと思いますが、これもやはり被災者の方々の心情を十分に尊重して進めなければ、押し付けになってしまいます。愛媛県では福島県に対し、バスによる愛媛県への足の確保も含めて、受け入れの気持ちをお伝えしましたが、「故郷に戻りたい、戻るためにもできるだけ近くに、という声が圧倒的であり、最後の最後にお願いするかもしれません」とのことでした。要請があり次第、受け入れられるよう待機をしています。
 人的派遣につきましては、派遣を円滑に行うために既に宮城県に派遣している現地連絡員に続いて、避難所業務をサポートするための職員を宮城県岩沼市の避難所2か所に送ります。また、「救出・救命」から「ケア・復興」にニーズが移ってまいりますので、養護教員、土木技師の先遣隊を現地に送り、ある程度の期間を想定した支援体制の構築準備に入っています。
 福島県からは避難住民に対する被ばく量測定を行うスクリーニングチームと環境放射線測定のモニタリングチームの派遣要望が寄せられました。各県とも同県への職員派遣には慎重でしたが、愛媛県では派遣職員の意思確認、放射線計測器の個別携帯、チームごとの放射線測定専門職員配置、帰還決定についての裁量権付与を条件にして、現地入りしてもらっています。
 次に伊方原子力発電所関連についてのご報告をさせていただきます。震災発生直後に四国電力に対して、国の基準を上回る安全対策の早期実施を求めてまいりましたが、当面の対策として以下の項目を実施する旨の回答がありました。

@ 電源確保策
電源車の配備(75kVA 3台、300kVA 3台、4500kVA 1台)
A 外部電源強化策
標高約100mに位置する亀浦変電所(伊方発電所に近接)から、新たに電線を1・2・3号機用としてそれぞれ敷設
B 冷却水確保対策
 各号機ごとに海水ポンプモーター予備品の手配
C 浸水対策
 建屋における水密扉の設置

 また、私の方からは更に報告・連絡体制の徹底を要請しています。他県とは異なり、愛媛県では伊方原子力発電所で何らかの異変があった場合、事の大小にかかわらず全て愛媛県に報告され、公表につきましては基準に従って愛媛県が行う仕組みとなっています。今後ともこの「愛媛方式」を維持することによって、徹底した情報収集と管理につなげます。
 加えて愛媛県民に対する四国電力の姿勢、安全策徹底の意思を示していただくためにも、香川県にある原子力本部を、愛媛県に移転するよう強く要請いたしました。必ずや応えてくれるものと信じています。