中村時広

昭和35年1月25日生まれ
趣味/読書、スキー、バドミントン
尊敬する人/福沢諭吉
座右の銘/至誠通天

【中村時広事務所】

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ダイアリー

2009年7月2日 「首長連合」

市長就任以来、市民の皆さんに後押しを頂きながら、松山をより良くすることを目標に仕事をさせて頂いています。地方全てとは言えませんが、同じ気持ちで真摯に改革に取り組む首長も増えてきました。
 その一方、現場を預かる立場で感じることは、国の改革に対する怠慢です。国会議員たちの間には自己保身病が蔓延し、本来の仕事を忘れて己の当選ばかり考えることが常態化しています。政治弱体化の間隙を縫って、年を追うごとに官僚権力が肥大化し、考えられない浪費が継続され、天下り制度も強化され続けています。
 地方の自主改革によって財源をねん出しても、三位一体改革で国に吸い取られてゆきました。国は支配権に影響を与えないものについては分権を進め、市町村の仕事は年々増加しています。
 市町村は生き残りをかけて合併に踏み切り、職員・議員も削減してきましたが、仕事の減少している国の官僚も国会議員もその数の削減は進みません。かねてからの友人である横浜市長から連絡を受け、そんな状況を打開するために話し合ってみようということになったのです。
 私はいわゆるタレント政治家の方々には、これまでアレルギーを持ってきました。例えば宮崎県の東国原知事、PR力にかけては他の追随を許さないことは間違いありませんし、その分野では私など足元にも及びませんが、行政マンとしての改革の実績は何も見えてきません。今回も自らが次期選挙に出馬して国会議員にという動機で動かれておられ、とにかく宮崎県知事という不自由な立場から脱出したいとの気持ちが感じられます。ましてや初めに政権政党ありきという姿勢が余りにも露骨なので、個人的にはとても納得できる行動ではありません。
 正直申し上げて大阪府の橋下知事も当初、同じ次元で見ていたのですが、誰も触れることすらできなかった直轄事業負担金を世間に炙り出して改革するなど、短期間に行政マンとして着実に、そして大きな実績を積み上げているのを拝見し、違った目で見るようになっていました。今回話し合って感じたことは、橋下知事の正義感の強さ、何とかしなければという純粋な姿勢でした。これには本当に驚かされました。
 もちろん経験不足の面はありますが、それをご自身でも素直に受け止められており、納得すれば軌道修正できる柔軟性も持たれています。我々の話の中心は、現職首長として何らかの行動を起こすべきではないか、国のかたちの再考につながる「地方分権」を切り口にできないか、インパクトを与えるために、自らがリスクを負う覚悟が必要ではないかということでした。
 問題はリスクの取り方にあります。リスクを高めればインパクトは増しますが賛同者は減少、低めれば賛同者は増しますがインパクトは減少します。ここに宿題が残っています。
 所詮首長もわが身が優先、選挙時の政党推薦のしがらみ、国会議員の手先としての存在など、立場によって背景は異なりますが、リスクを負える人間などはそういるものではありません。
 私もわが身の安全を考えれば何もしない方が良策だと思いますし、安全なところに身を置きながら他人の行動を批判・批評していれば余程ラクです。しかしながら、中央官僚の肥大化は限界ラインを越え始めています。
 昨年の12月の地方分権推進にかかる勧告に対する各省庁の反応は実質ゼロ回答、今回の補正予算はほとんどが各省庁の基金に積まれ、彼らの裁量を大幅に増やすことに繋がっています。だからこそ、誰かが火の粉を被っても動き始めなければならないのではないかと思います。
 私も恐らくは既存の勢力から、プレッシャーを受けることになるでしょう。それで市民から誤解を受けて立場を失うならば、それも仕方ありません。自分のためでなく、地方を、国を多少でも良くしようという強い動機を失わなければ怖いものはありません。ましてや落選を既に2回経験していますので、開き直る気持ちも持ち合わせています。更には元々市長選挙に出た時は、自民・民主・社民・公明、ほぼ全ての政党が相手候補の推薦に回る中でチャレンジしましたので、元に戻るだけの話です。政党や国会議員のために仕事をする市長にだけはなりたくもありません。
 今後どうなるかはわかりませんが、我々の行動が少しでも影響を与え、各党の公約において地方分権が確約されれば、政権政党がどこになろうとも政策は進むことになります。そんなことに繋がればと願っています。